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大学入試頻出古文作品ベスト10!|長岡校

2025年12月19日

〔大学入試でよく出題される古文の作品とは〕

 

 

 

こんにちは。長岡校の山口です。
早いもので今年ももう2週間足らず。

高校3年生は共通テストに向けた特編授業で毎日共通テストの演習をしている状況かと思います。

 

 

今回は山口が、過去5年間の大学入試古文(共通テスト、二次試験)で出題の多かった作品をランキングにしてみました。

各作品の内容、時代背景、読解のコツについても簡単にまとめてみましたので、受験生の皆さんの参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

これは押さえたい!大学入試頻出古文作品ベスト10!

 

1位: 源氏物語(紫式部)


〇出題回数: 15回前後
〇内容: 光源氏の生涯と恋愛を中心に、貴族社会の華やかさと儚さを描いた長編物語。複数の女性との関係や宮廷の陰謀が軸。
〇時代背景: 平安時代中期(11世紀)。宮廷文化の絶頂期で、和歌や恋愛が重視された雅な世界観を反映。
〇読解のコツ: 敬語の使い分け(誰が誰に敬意を示しているか)を丁寧に追う。和歌が出てきたら、周囲の文脈から感情を推測。人間関係の図を書いて整理すると混乱しにくい。

 

 


2位: 徒然草(兼好法師)

 

〇出題回数: 10回前後
〇内容: 人生の無常や教訓を、短いエピソードや感想で綴った随筆。仏教的な悟りや日常の風刺が特徴。
〇時代背景: 鎌倉時代後期(14世紀)。武家政治の乱れと無常観が強まった時代で、作者の出家体験が反映されている。
〇読解のコツ: 論理の流れを追い、作者の主張(結論部分)を先に探す。比喩や例えが多いので、現代語訳しながら「なぜこの例が出てくるか」を考える。

 

 

 

3位: 伊勢物語

 

〇出題回数: 8回前後
〇内容: 在原業平の恋愛と旅を和歌を中心に描いた歌物語。短いエピソードが連なり、切ない恋の情景が中心。
〇時代背景: 平安時代中期(10世紀)。和歌がコミュニケーションの中心だった宮廷社会を象徴。
〇読解のコツ: 和歌の解釈が鍵。歌の前後の文脈から心情を読み取り、敬語で話者の関係を把握。短いので全文を繰り返し読む練習を。

 

 

 

4位: 栄花物語

 

〇出題回数: 7回前後
〇内容: 藤原道長の栄華と家族の物語。宮廷の権力争いや人間ドラマを描く歴史物語。
〇時代背景: 平安時代中期(11世紀)。藤原氏の摂関政治がピークを迎えた華やかな時代。
〇読解のコツ: 人物の心情推測問題が多いので、出来事の因果関係を時系列で整理。敬語の多用で階級を意識。

 

 

 

5位: 大鏡

 

〇出題回数: 6回前後
〇内容: 藤原氏の栄枯盛衰を、老人たちの対話形式で語る歴史物語。道長の時代を中心に。
〇時代背景: 平安時代後期(11世紀)。歴史を振り返る視点が強い、回顧的な時代。
〇読解のコツ: 対話体なので、誰の発言かを明確に区別。文学史との連動が多いので、作者の意図(教訓)を読み取る。

 

 

 

6位: 土佐日記(紀貫之)

 

〇出題回数: 5回前後
〇内容: 作者が女性の視点で旅を綴った紀行文。海路の苦労や風景、家族の別れを描く。
〇時代背景: 平安時代中期(10世紀)。男性が女性語で書く「擬女体」が特徴的な文学実験の時代。
〇読解のコツ: 文体の違い(女性語)を意識。情景描写から感情を想像し、助詞のニュアンスを細かく捉える。

 

 

 

7位: 枕草子(清少納言)

 

〇出題回数: 4-5回
〇内容: 四季や宮廷生活の美を箇条書き風に綴った随筆。ユーモアと観察力が特徴。
〇時代背景: 平安時代中期(11世紀)。女性文学の花開いた宮廷文化の時代。
〇読解のコツ: 細かいニュアンスを問うので、比喩の意味を深読み。全体のテーマ(美意識)を意識。

 

 

 

8位: 宇治拾遺物語

 

〇出題回数: 4回前後
〇内容: 奇談や教訓話の短編集。妖怪や因果応報のエピソードが中心。
〇時代背景: 鎌倉時代(12-13世紀)。仏教の影響が強い民間伝承の時代。
〇読解のコツ: 短い話なので、因果の流れを素早く掴む。古語の語彙を増やし、意外な結末を予測しながら読む。

 

 

 

9位: 竹取物語

 

〇出題回数: 3-4回
〇内容: かぐや姫の月帰還を軸にしたファンタジー物語。求婚者たちの難題がコミカル。
〇時代背景: 平安時代初期(10世紀)。日本最古の物語文学で、神話的要素が強い。
〇読解のコツ: 難易度の高い語句が多いので、語彙を強化。出来事の順序を追い、超自然的なテーマを論理的に解釈。

 

 

 

10位: 平家物語

 

〇出題回数: 2-4回
〇内容: 平氏の興亡を描いた軍記物。武士の栄華と無常を語り部形式で。
〇時代背景: 鎌倉時代(13世紀)。武家政治の始まりと仏教無常観の時代。
〇読解のコツ: 語り部の視点に注意。無常のテーマを読み取り、記述問題で深い洞察を示す。

 

 

 


 

 

以上となります。
入試頻出作品の内容など、より詳しく知った上で対策を立てましょう!

 

古文や漢文、現代文の大学入試対策も真友ゼミ長岡校にぜひお任せください!

 

 

 

◇記事を書いた人◇

真友ゼミ長岡校 山口

東北大学法学部出身。数英国理(おまけで社会)を担当する、真友ゼミの何でも屋。分からないことがあればとりあえず聞きに来てください!大概は対応できます!

 

◇真友ゼミ長岡校◇

長岡駅東口から徒歩5分!長岡市・見附市・小千谷市からのアクセス抜群!「赤点・E判定からの大学受験」をモットーに、勉強に対して不安や不足を抱えている中学生・高校生を全力サポートする個別指導塾です!
大学受験予備校の代わりに利用をする浪人生・高卒生も在籍しています。
これまでに、スタッフの熱い指導とサポート、なによりも生徒たちの頑張りで数多くの国公立大学や私立大学への志望校合格実績多数!第二の家庭的環境のようなアットホームな雰囲気で学習できます。

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