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【進路の選択肢】大学校ってなに?
2019年01月31日
大学入試真っ只中の2月になります!仙台市内の受験生!仙台だけじゃなくて全国の受験生!逆転合格があり得る大学受験だからこそ、あと少しの期間を諦めずにがんばりましょう!
さて、大学入試の最中ですが、高校生の進学先と言えば、大学・短期大学・専門学校が主になっている中、みなさんは「大学校」の存在をご存知でしょうか?今回は、知っているともしかしたら得するかもしれない「大学校」についてお話していきます!
■大学校ってそもそもなに?
大学と大学校の違いについては以下のようになります。
■大学
文部科学省所管の教育機関
■大学校
厚生労働省や国土交通省など文部科学省以外の省庁・地方自治体所管の教育機関
大学は文科省の所管なので学業的側面が強く、卒業後は学士が与えられます。
一方で大学校は、各省庁の幹部候補生や技術専門職などの人材養成を主な目的とした教育機関になります。
卒業後に学士が与えられる学校もあれば、入学後公務員待遇となり、学費がいらなく、給与が支給されるところもあります。学費は国公立大学並みに抑えられています。
■どんな大学校があるの?
実際にどのような大学校があるのか、以下に簡単にまとめます。
■国立看護大学校(4年)
厚生労働省設置の学校。卒業後は看護師や助産師など国立医療機関を中心に就職する道がある。学費あり。
■航空保安大学校(2年)
国土交通省設置の学校。卒業後は航空保安職員として空港や航空交通管制部などに配置。航空のスペシャリストを目指す。学費なし。給与支給。
■航空大学校(2年)
国土交通省設置の学校。卒業後は航空機パイロットなどの道。入学資格が定められている。学費あり。
■海上技術短期大学校(2年)
国土交通省設置の学校。海技士免許を取得して海運会社や官公庁の船舶で勤務。学費有。
■海上技術学校(3年)
国土交通省設置の学校。将来は船舶などの海上技術を活かして貨物船やタンカー、フェリーなどで勤務。少額の入学料と初経費有。
■水産大学校(4年)
農林水産省設置の大学。国家公務員として水産庁や厚生労働省、水産関連企業などに就職。学費あり。
■防衛医科大学校(6年・4年)
防衛省所管の学校。大学のように医師なら6年、看護なら4年になる。卒業後は自衛隊幹部候補生として幹部候補生学校に入校。医師免許を取り、防衛医科大での臨床研修や各自衛隊の病院や舞台に勤務する道。学費なしで給与支給。
■防衛大学校(4年)
防衛省所管の学校。卒業後は幹部候補生として幹部候補生学校に入校。その後、部隊や海上勤務を経て幹部自衛官に任命される。学費なしで給与あり。
■海上保安学校(1年または2年)
海上保安庁所管の学校。海上保安庁職員としてそれぞれの専門分野を活かして勤務。学費なしで給与あり。
■海上保安大学校(4年6か月)
海上保安庁所管の学校。大学校卒業後は6カ月専攻科に身を置き、海上保安に直結した実務を学ぶ。専攻科終了後はさらに6カ月の研修後に全国の巡視船などに航海士や機関士などとして勤務。学費なしで給与あり。
■気象大学校(4年)
気象庁所管の学校。気象庁職員として本庁や地方の部門に配属。各気象現象の調査や研究業務に従事する。学費なしで給与あり。
その他、職業能力開発大学校や農業大学校、林業大学校などがあります。
各省庁が設置するため、かなり専門性に特化した教育がなされ、それを活かす職業に就くことがわかりますね。
以上、ここでは本当にザックリとした概要しかお話していませんので、自分に興味がある分野の大学校がありましたらぜひ調べてみて下さい!
また、大学校の入学試験は通常の大学入試と日程が被らないことがほとんどなので、同じような分野の大学を受験しつつ、大学校を狙うのもアリかもしれません。
将来の夢がはっきりしている人はこのような学校に進学するのも一つの手かと思います。