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春のメンタルトラブル注意報|長岡校
2025年05月12日
【中高生・受験生のメンタルケアについて】
真友ゼミ長岡校のスタッフがおくる受験・進路コラム!
今回は子どもたちのメンタルについてお話します。
環境の変化が心に及ぼす影響とは?
新学期が始まり、進級・進学・クラス替えなどで新たな生活がスタートしました。
この季節は期待と不安が入り混じる時期です。
実は、中学生・高校生の中には、4月〜5月にかけて心身に不調を訴えるケースが目立ちます。
特に今年は、長引く社会的ストレスの影響もあり、繊細な心を持つ生徒ほどメンタル面での負荷が高まる傾向にあります。
データが示す「5月病」の兆候
厚生労働省や子どものメンタルヘルスに関する調査によれば、5月は中高生の不登校傾向が急増する月とされています。
また、心理相談の件数も春先から初夏にかけて増加する傾向が明らかになっており、これは「環境変化ストレス」が一因だと考えられています。
以下のような環境要因が子どもたちの心に大きな影響を与えます:
◎クラス替えによる人間関係の再構築
◎新しい担任や教科担当による学習環境の変化
◎新入生にとっては初めての長時間通学・新しい校則への適応
◎部活・学習との両立へのプレッシャー
◎SNSを通じた比較や孤立感
こうした変化が重なると、自分でも気づかないうちに心が疲弊し、不安・焦燥感・イライラ・無気力などの「メンタルの揺らぎ」が生まれます。
気づきにくいメンタル不調のサイン
特に思春期の子どもたちは、ストレスを言語化するのが難しいため、大人が変化に気づきにくいことがあります。以下のようなサインが見られたら、注意が必要です。
◎朝起きられない、遅刻・欠席が増える
◎食欲の低下または過食
◎成績や学習意欲の急な変化
◎以前より無口になったり、怒りっぽくなる
◎SNSやスマホに過剰に依存するようになる
◎「だるい」「つかれた」と頻繁に口にする
こうしたサインを「甘え」や「やる気の問題」と捉えず、「心が疲れているサイン」として受け止めることが大切です。
対処法とサポートのポイント
①まず話を聞く、否定しない
子どもが何かを打ち明けてきたときは、「大げさだよ」「それくらい普通だよ」と否定せず、まずは「そう感じてるんだね」と共感する姿勢を持ちましょう。
②「頑張れ」より「一緒に考えよう」
励ましの言葉がプレッシャーになることもあります。「どうすれば少し楽になるか、一緒に考えてみよう」と寄り添う形で声をかけることが効果的です。
③生活リズムの見直し
夜更かしや睡眠不足はメンタルの回復を妨げます。朝日を浴び、食事・睡眠を整えるだけでも大きな改善につながります。
④塾との連携も重要
塾での様子が家庭とは異なる場合も多くあります。保護者の方から塾に相談してもらえれば、講師側でも配慮した対応が可能になります。
⑤必要なら専門機関の利用を
状況が深刻な場合は、学校のカウンセラーや医療機関、子ども相談センターなど専門のサポートを早めに受けることが望ましいです。
春は、芽吹きの季節と同時に、心のバランスを崩しやすい時期です。「うちの子は大丈夫」と思わず、少しでも違和感を感じたら立ち止まってみてください。メンタルのケアは、学力と同じくらい大切な“土台”です。
未来ある子どもたちが健やかに学べるよう、温かく見守り、支えていきましょう。
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