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有機化学を味方にする!

2018年11月04日

(執筆:ハイパーサポート講師 藤澤)

炭素骨格とヒドロキシ基やニトロ基などの官能基によって構成される有機化合物は、その組み合わせ方によって無限に存在します。一方で、官能基の種類はそう多くはなく、高校の化学には数えられる程度しか登場しません。

例えばヒドロキシ基とカルボキシ基からエステルが作られるといった官能基ごとの特徴をしっかり覚えておけば、ほとんどすべての問題を解くことができます。無機化学に比べたら、覚える量がはるかに少なくても問題を解くことはできるので、“コスパの良い単元”と言えるかもしれません。

では、官能基の反応をどう覚えていくか。

人それぞれ好みは分かれますが、私のオススメは「反応経路図ごと覚える」です。 反応経路図というのは、よく教科書・参考書や問題集に載っている、物質の一連の反応を矢印でつないで一つの図で表したものです。教科書や参考書によって描かれ方は少しずつ違いますが、自分の好きなものを一つ見つけて物質の配置から矢印の方向、反応の条件まで、図ごとまとめて覚えてしまうのが良いと思います。人によりますが、30回も図を描けば覚えられるでしょう。

この方法の最大のメリットは、登場する物質全てを関連づけて覚えられることです。入試問題に多く見られる“ある物質に次々と反応を起こさせていく”パターンの問題は、覚えた反応経路図の一部を抜き出して出題しているだけに過ぎません。 また、生成物と反応過程から始めの物質は何か問われる問題も、覚えた反応経路図を逆向きに辿ることで簡単に答えることができます。

反応経路図ごと覚える」皆さんもぜひ試してみてください!

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