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女子大の共学化からわかること|長岡校
2025年07月03日
【私立大学が置かれている現状】
こんにちは。
真友ゼミ長岡校の山口です。
先月17日に武庫川女子大学が、2年後に共学化するという発表がありました。
【武庫川女子大学 -Mukogawa Women’s University-」】
女子大学の閉鎖や再編は今や珍しいニュースではなくなってきました。
今年のはじめ、京都ノートルダム女子大学も2026年度の新入生募集を停止し、4年後の大学閉鎖が確定しました。
【京都ノートルダム女子大学、26年度以降の学生募集停止 閉学の見通し – 日本経済新聞」】
これは身もふたもない話になってしまいますが、率直に「おかねがないから」です。
学生の集客が見込めなくなり、名門(?)女子大学というビジネスがままならなくなったことで選ばざるを得ないのが、「男子学生を入れてでも生き残る」か「戦略的撤退」をするかの二択です。
前者は武庫川女子大が、後者はノートルダム女子大が進んだ道です。
私立大学の斜陽産業化
経営の危機に瀕した時、大学側が取れる手段は上記のような「形態を変えて存続」か「閉鎖」ということになりますが、実はどちらも問題の根っこは同じなんです。
問題は、「私立大学の斜陽産業化」です。
少子化によって受験学年の分母が減少していき、また様々な学習プラットフォームの進歩によって誰もが気軽に大学受験を志せるようになったことで、旧帝国大学などのごく少数の学生にしか与えられていなかった高等教育へ誰もが容易にアクセスできるようになった結果、偏差値帯が低~中層の私立大学は入学定員を満たすのに四苦八苦するようになりました。
武庫川女子大学や京都ノートルダム女子大学は私立大の中でも特に入学者が制限される「女子大」だったから早々に経営難の問題が顕在化しただけであり、問題の本質である「私立大の斜陽化」は今後も根強く残り続けることになります。
さらにここからは山口の完全な私見ですが、中堅私立大学への入学進学がかつてほど魅力的なものでなくなっていくと、国公立大学をはじめとした難関大学(一部の私立大学も含む)への進学熱は一層増していくだろうと思います。
小中学生のお子さんをお持ちの保護者の方々は、何卒早め早めの準備をおすすめします。
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