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第23回:国公立二次試験の攻略法⑤|新潟駅前教室

2020年09月01日

~大学入試の英語勉強方法~

 

 

ベテラン講師の中山(真友ゼミ新潟駅前校)が教える入試英語の勉強方法

 

 

 

前回までの説明で英作文問題の解答例が完成しました。

 

◆前回

第22回:国公立二次試験の攻略法④|新潟駅前教室

 

 

今回は解答例をさらにシンプルな形の英文に書き換える作業の手順を説明します。
以下にあらためて問題と解答例を載せておきます。

 

 

 

兵庫県立大学(2015年度・前期日程)

 

次の日本語を英語に訳しなさい。

 

グローバル化に伴い、日本人の英語によるコミュニケーション能力の育成が重要課題と認識されるようになって久しい。

 

 

 

解答例(1)

 

It has been long time since it came to be recognized as an important task that we should develop Japanese people’s abilities of communication in English as the world was globalizing.

 

 

この解答例をもう少し読みやすくするために、文に構造変形をほどこしていきます。②と③の部分は形式主語を使わず動名詞に置き換えれば単純化できます。

 

 

 

解答例(2)

 

It has been long time since developing Japanese people’s abilities of communication in English came to be recognized as an important task as the world was globalizing.

 

 

①の部分もglobalizationという名詞を使って書き換えれば単純化できます。その際は「に伴い」は前置詞から探すことになります。「~といっしょに」along withがよいと思います。これでまたひとつ動詞が減って文が簡単になります。

 

 

 

解答例(3)

 

It has been long time since developing Japanese people’s abilities of communication in English came to be recognized as an important task along with globalization.

 

 

ただ、この形だとdevelopingが動名詞の意味(育てること)ではなく現在分詞の意味(発展途上の・成長しつつある)だと誤解される危険があると嫌がるひともいるかもしれませんね。その場合は動名詞developingを名詞developmentに置き換えてしまえばよいでしょう。その際は名詞+前置詞+名詞の形にすることを忘れずに。

 

 

 

解答例(4)

 

It has been long time since the development of Japanese people’s abilities of communication in English came to be recognized as an important task along with globalization.

 

 

こうした文の単純化の作業は基本的に動詞の数を減らしていく作業に他なりません。文中に動詞が二つあれば、必ず動詞ひとつずつに主語があり、そしてその二つの動詞を結びつける接続詞が必ずひとつ存在します。
つまり、動詞を他の品詞に転換するなら、それにともない主語は消え、接続詞も前置詞など他の品詞に置き換えなければいけません。逆に言えば、単純な形の英文というものは頭の中で動詞を他の品詞に置き換える変形プロセスを経て作られるものなのだと思ってもよいでしょう。だから最初は主語と動詞の組合せで英文のパーツを作っていくのが一番正しい英作文の仕方になるのです。

 

 

 

 

以上で国公立二次英語問題解法のコツの説明を終わりたいと思います。健闘を祈ります。

 

 

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