現時点での共通テストの出題方針
2020年02月04日
共通テストはどうなる?出題方針
センター試験に代わる共通テストが、いよいよ2021年1月から始まります。
2020年実施のセンター試験では、共通テストを意識した問題が散見されましたが、実際の共通テストはどのような問題・試験形式になるのか。
先日、記述式や認定試験延期を受けて、大学入試センターより出題方針に関して一部変更した内容が掲示されましたので簡単にまとめます。
記述式と認定試験は導入見送り
まずはご存知の通り、2019年末に騒ぎが起きた英語外部検定試験と国語・数学の記述式問題導入が見送りとなったため、出題内容から無くなりました。
実施に向けて準備を進めてきた高校生にとっては「今までの時間は何だったんだ・・・」と思うような振り回され方ですが、気持ちを切り替えて「負担がかなり減ったから勉強しやすくなった!」と考えていきましょう。
数学の試験時間
数学の試験時間が一部変更となります。
数学ⅠAが70分(今までは60分)、数学ⅡBが60分(今まで通り)となります。
当初、数学ⅠAについては「記述式問題が出されるから70分になった」と見られていましたが、記述式見送りになった今も70分のまま変更がありません。
片方だけでも10分増えることはありがたいですが、記述式で出す予定だった問題をマーク式に直して出題するのでは?という見方もあります。
今後の発表に注目です。
英語の配点
何回かお伝えしてきましたが、共通テストではリーディング(筆記)100点、リスニング100点の配点になります。
センター試験までは、筆記200点・リスニング50点だっただけに、大きな変更です。
そもそも、外部検定試験でスピーキングなどの他の英語技能を測るから、共通テストではリーディングとリスニングを均等に測ろう、という理由での配点だったのにもかかわらず、外部検定の使用が見送られた今も配点は変わらずです。
疑問は残りますが、今現在でこの発表が変わらないのであれば対応をしていかねばなりません。
リーディングとリスニングの配点をどのように扱うかは、最終的に各大学にゆだねられはしますが、今まで以上にリスニング対策が必要になることは明確です。
作問の仕方は大きく変わらず?
2019年末に英語外部試験の活用と記述式問題の出題見送りが確定しましたが、その他の共通テストにおける出題方針には変更がありません。
つまり、思考力や読解力を必要とする問題が中心になることは避けては通れません。
問題文から正確な(必要な)情報を読み取り、解答していきます。
使う知識等は従来のセンター試験から大きく変わらないでしょうが、問題を読む力と、蓄えた知識の使い方を訓練する必要があります。
共通テスト初年度の高校生たちは、何回かプレテストを受けているので難しさはある程度はわかっているかと思います。
ぜひ早めの「受験生モード切り替え」を行いましょう。
[temp id=3]
[temp id=2]