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古文の読み方②|東三条駅前教室

2020年03月05日

古文の読み方②~逆接を見逃さない!~

 

まず手っ取り早く文脈を掴む便利な読み方は、逆接を見逃さないことです。

 

逆接のポイントを一言で表すと、「逆接の前後には反対の意味が並ぶ」といったところでしょう。「○○だけど××」という文章では、○○が良い内容なら××は悪い内容が来ます。

 

○○が悪い内容ならその反対です。

 

このテクニックの威力を実際の問題で確認するため、次の文章を読んでみましょう。

 

 

◆次の傍線部の意味を答えなさい。

 

この所に住みはじめし時は、あからさまと思いしかども、今すでに、五年を経てたり。

 

 

ア 急なこと  イ ほんのしばらくの間のこと  ウ はっきりしないこと

エ 露骨なこと

(近畿大)

 

 

『あからさま』は重要古文単語の一つで、絶対覚えておくべき単語です。

けれどもいざ本番で緊張して忘れてしまうなんてことも(´;ω;`)

 

ここで、逆接を正確に訳すと、こんな感じで答えが分かります。

 

「ども」を中心に前後を訳すと、「『あからさま』と思っていたけど、今はもう五年も経ってしまった。」となります。
五年も経ったということは、この人にとっては、かなりの時間が経ったということが伝わってきます。
逆説は、前後で内容が反対になるので、「あからさま」は逆に短い時間ということになります。
よって答えはイのほんのしばらくの間のこと、が正解です。

 

いかがでしょうか?仮に重要単語の意味を忘れてしまっても、正しい読解ができれば正解にたどり着くことは難しくありません。(ただし、だからと言って単語を覚えるのをさぼってはいけませんよ)

 

 

次回は、逆接のもう一つのポイントを紹介します。次回もお楽しみに!

 

 

古文の読み方

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