ゼミブログ
今年の3年生、マジでヤバい。
2020年05月09日
コロナの影響が続く中、新潟も宮城も5月末まで休校が続きます。
各学校の対応を見ていると、ほとんどで自宅学習用の課題を郵送、もしくは登校日を設けてそこで渡すなどをして対応しています。
オンライン授業を始めている学校もいくつかありますが、多くは午前中のみ(おおよそ4コマ程度)
また、中旬頃から学年やクラス、出席番号などで分割して登校する日を決めている学校もいくつかあります。
学校の先生方におかれましては、日々経験がない事態の対応に追われており、本当にお疲れ様です。。。
さて、記事のタイトルでもある「今年の3年生、マジでヤバい。」ですが、当然受験についてのお話です。
何がヤバいのか、理由をいくつか挙げていきます。
(決して恐怖心を煽ってやろうというわけではありません。ホントに気付いてほしいことなので・・・)
ヤバい理由その1:履修が遅れている
首都圏レベルの「超」が付く進学校であれば、すでに高校で習う全ての範囲を2年次に終えていますが、ほとんどの3年生は春から新しく履修する受験範囲があります。
それなのに、現在2ヶ月の遅れが生じています。受験科目1科目につき1週間で3~4コマ程度授業があるとすると、約8週間の遅れですので、各科目24~32コマ分の履修の遅れとなります。
この遅れに対してオンライン授業や課題で対応をしてもらえていますが、前述したように1日あたりのオンライン授業コマ数が少ないので、やっぱり遅れている状況です。
中には新しい履修範囲の課題を出して、自分で教科書を見ながら進めさせている学校もあります。独学で新しいことを吸収していくことは、高校生にとってなかなか大変(それができたら授業の必要性が無くなる・・・)
特に理系大学を目指す高校生の多くは数学Ⅲを履修し始める頃ですが、このペースだと入試本番までに履修が終わるかどうかが本当に危ういです。
ヤバい理由その2:共通テストの初年度
今年の3年生は共通テストの初年度。過去に誰も受験をしたことがない初めての入試です。
今年のセンター試験やプレテストの問題を思い返してみても、一筋縄ではいかない出題が多くあります。
ただでさえ履修が遅れているのに、新しい入試に対応しなくてはいけません。英語外部検定試験と記述式問題が無くなったことが不幸中の幸いです。
正直、コロナの影響で共通テストがどうなるかがまだわかりませんが、予定通り実施するものだと思って勉強して下さい。
準備をして損することはありませんが、準備を怠って損する未来は大いにあります。
ヤバい理由その3:浪人生との差
当然、浪人生はすでに高校の履修範囲を終えています。
コロナの影響で予備校が閉鎖になっていたとしても、そもそも新しく学ぶ範囲が無いので平常通り受験勉強をしています。
ただでさえ勉強時間で差がある浪人生との差がさらに開くことになります。
ヤバい理由その4:夏休みが受験勉強に使えるかどうか
これは今後の関係各所の方針次第ですが、もし履修の遅れを夏休みを使って返上するとなった場合、受験生にとって大事な夏休みの時間の使い方が大きく変わります。受験勉強に時間の全てを注ぐことが難しくなるかもしれません。
各学校の対応に注目したいところです。
ヤバい理由その5:部活引退やAO推薦入試はどうなる?
こちらも今後の関係各所の方針次第ですが、部活動に取り組んでいた生徒がいつ引退となるのかが気になります。
ほとんどの大きな大会が中止の予定となり、区切りとなる大会が見当たりません。かと言って自然にフェードアウトさせるわけにもいきません(スポーツ推薦など関係もあり)
最後の実績を残せる何かしらの大会が必要になりますが、その時期によっては引退が遅れる=受験勉強が遅れることになります。AOや推薦入試のスケジュールも今後どうなるか次第で受験スケジュールが変わります。
共通テストの影響で昨年度から振り回されていた今年の3年生ですが、ここにきてコロナの影響でさらに振り回されてしまう稀にみる非常に厳しい年代です。
この状況で受験を無事に終えるには、「受身にならずに自分で行動すること」です。
与えられたものだけを消化していれば良い状況ではなく、遅れている分を自分で取り戻すように動かなければいけません。
「まだ学校の予定も受験の予定も何も決まってないから自分もまだ動かなくていいや」
「まぁどうせ受験も延期になるでしょ」
「なんとかなるでしょ」
「とりあえず休校期間中はのんびりしよ~」
「6月から本気出す」
今年の受験生は前代未聞のレベルでマジでヤバいので、こんな考えは早めに捨てて、ぜひ行動して下さい。
幸い当ゼミも含めて色々な学習塾が開校しており、通塾にもオンラインにも対応しています。
受験勉強や新しい履修範囲の学習を進めることができるので、まだ一人で勉強をしている方は、この時期だからこそ学習塾の門を叩いてみてください。
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