ゼミブログ
自分のステータスの振り方|仙台駅前教室
2020年07月31日
~中学生と高校生に読んでもらいたい受験・進路コラム(書いた人:真友ゼミ仙台校 佐藤)~
このコラムは、真友ゼミ仙台校の佐藤が「昔、中高生だった頃の自分に伝えたいこと」を、今まさに中学生・高校生の皆さんにお伝えしていくモノです。『後悔先に立たず』、進路や勉強の悩みを解決する糸口の一つとして、ちょっと長い時もありますが、ぜひ読んでくださいね! |
自分に合う”ステ振り”は?~万能か一芸か~
新潟・仙台、もしくは全国の中高生の皆さん、日ごろから学校や塾での勉強お疲れ様です!
さて、今回は“ステ振り”についてお話ししていきます。
と言っても、ゲームの話ではなく『社会に出て活躍するためには』についてのお話です。
(わかりやすくゲームなどで例えていきます!)
◆”ステ振り”(ステータス振り分け)とは
RPGなどのゲームによくあるシステムで、キャラクターの能力成長(育成)をプレイヤー自身で調整できることを指します。
例:あるキャラは攻撃力を極端に上げたり、あるキャラは回復魔法の効果を高めるために魔法力を極端に上げたりなど・・・・。
万能型か一芸型か
みなさんは、社会で活躍している人(活躍しやすい人)はどんな人だと思いますか?
とは言っても、まだ働いたことがないので想像しにくいですよね。
社会で活躍する人は大きく分けて、「万能型」と「一芸型」の2種類に分かれます。
簡単に言うと、「なんでもできる人」と「何か一つ(特定の分野)に優れている人」ということです。
一見、なんでもできる万能型の方が当然のように活躍できるかと思いきや、実はあながちそうでもないんです。
テストの点数で例えると分かりやすいんですが、AくんとBくんがいたとして、二人のテストの結果が以下の様だったとします。
教科 | Aくんの点数 | Bくんの点数 |
英語 | 60 | 40 |
数学 | 60 | 100 |
国語 | 60 | 40 |
理科 | 60 | 100 |
社会 | 60 | 40 |
総合得点 | 300 | 320 |
Aくんは全教科の点数がそれなりに取れています。
Bくんは文系教科が半分も取れてないですが、理系教科だけは満点です。
そうすると、どの教科もそれなりにできるAくんよりも、Bくんの方が総合得点が高くなります。
しかし、例えばAくんが各教科あと10点ずつ高ければ総合得点は逆転します(Aくん:350点、Bくん:320点)
または、Bくんの苦手な文系教科があと10点ずつ低くても総合得点は逆転します(Aくん:300点、Bくん290点)
このAくんとBくんのようなことが、そのまま社会人にも当てはまります。
つまり、
・何でも”それなり”のレベル以上にできなければ万能型として活躍は難しい
・特定の分野に優れていれば、一芸型の方が活躍しやすい(ただし、苦手なこともそこそこ出来るように努力が必要)
ということです。
(わかる人向け)
RPGで例えるなら、攻撃力も魔力も平均的なキャラよりも、攻撃特化や魔力特化のキャラの方がパーティーに入るよ、ということです。
ソシャゲで例えるなら、無凸URよりも完凸SRの方が強いよ、UR使うなら完凸前提ね、ということです。
ポケモンで例えるなら、性格と努力値を厳選したポケモンなら何も厳選してない600族に勝てるよ、ということです。
社会で活躍するために
社会における真の万能型、テストで例えるならどの教科も80点以上という人は本当に一握りで、世の中で活躍する社会人の多くは一芸型に当てはまります。
そして、世の中の会社のほとんどは、各分野の一芸型社会人が集まって構成されています。
IT企業で簡単に例えるなら、
・経営が得意な人(社長)
・商品を売るのが得意な人(営業)
・商品を作るのが得意な人(プログラマー)
(他にも経理や総務、人事など)
こんな風に各分野の専門家が集まって会社が成り立っています。
(オンラインゲームで言う「パーティ」ですね。
盾やアタッカーとなる前衛がいて、矢を放ったり魔法を撃ったりする後衛がいて、全体の支援回復に回る中衛がいて・・・という感じです。)
また、最近では「フリーランス」という働き方も浸透してきました。
中高生の皆さんになじみがあるフリーランスの職業と言えばユーチューバーですね。
会社に所属しないで、自分一人で得意な分野で勝負している人たちです。
(オンラインゲームで言うとソロプレイヤー。)
そんなわけで、どのような職業・働き方にせよ、何か得意なものがあれば社会で活躍する場が必ずあります(社会で勝負できる)
(万能型を目指すことはもちろんアリですが、個人的には一芸型を目指す方がおススメです)
だから進路選び・勉強が大事~自分の方向性を見つける~
なんでもできる万能型か、特定の分野に強い一芸型か。
まずは自分に合うもの、目指したい方向性を見つける必要があります。
だから進路を選ぶんです。勉強を頑張るんです。部活も趣味も頑張るんです。
5教科まんべんなく勉強してみて、自分の得意な分野を文系・理系である程度把握します。
興味のある、勉強していて楽しい教科を見つけます。
オープンキャンパスで楽しそうな学部を見つけます。
勉強以外のスポーツや趣味に力を入れてみるのもアリです。
ゲームやマンガに没頭するのも大いに結構です。
中高生~大学卒業までに、色々な勉強・経験を通して「この道で生きていきたい!」という方向性を見つけましょう!
社会人になってからでも見つけることはできますが、自分の本当にやりたいことを見つけるための時間的余裕があるのは圧倒的に学生時代です。
ただなんとなく与えられた環境で受身的に生きているだけでは、何者にもなれません。
5教科の勉強じゃなくてもいいです。自分から進んで打ち込める何かを見つけることができれば、将来活躍できる道が必ず開かれます。
まずは何でもいいので、自分から「やってみよう!」と言えるものを見つけましょう!