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宿題の意味とは【宿題代行アリ?ナシ?】|仙台駅前教室

2020年08月26日

~宿題ってなんのためにあるのか~

 

このコラムは、真友ゼミ仙台校の佐藤が「昔、中高生だった頃の自分に伝えたいこと」を、今まさに中学生・高校生の皆さんにお伝えしていくモノです。『後悔先に立たず』、進路や勉強の悩みを解決する糸口の一つとして、ちょっと長い時もありますが、ぜひ読んでくださいね!

 

 

 

新潟や仙台、または全国の中高生の皆さん、日ごろから学校や塾での勉強お疲れ様です!
さて、今回はツイッターのトレンドで話題になった『宿題代行』に関連したお話です。

 

細かく深く話しすぎると、めちゃくちゃ長くなりそうなのでザックリと自分の考えをお話ししますね。

 

 

 

宿題代行はアリかナシか

 

ツイッターでトレンド入りして話題になっていたので、ささっと色々な人の意見を眺めてみました。
テーマは「小学生の夏休みの宿題において代行業者を使うことはアリかナシか?」

 


よく見る意見としては、

 

 

・宿題は計画性などを育むからやらせた方が良い
・子供のころからズルいやり方を覚えさせるから使ってはダメ
・全員同じ宿題は時間の無駄だから代行をした方が良い
・意味の無い宿題が多いから、代行を使って空いた時間で別の経験をさせたい

 

 

こんな風に賛否両論な状態でした。
宿題代行がアリの人の言い分も理屈が通る部分もありますし、ナシの人の考えもわかります。

 

 

ビジネス的な観点ですと需要と供給が成り立っているので“アリ”なサービスなんでしょうね。
仕組みで見れば「アウトソーシング(外部委託)」という社会ではいたって当たり前なことですから。

 

(※)自分たちでできないこと、または時間をかけたくないことを外部の人にお金を払ってやってもらうこと

 

 

 

 

宿題の役割とは?

 

 

どうして賛否両論になるかを考えてみますと、たぶん”宿題”に対する考え方の違いのように思えます。
それは、宿題を「学力向上の手段」としてみるか、「教育の一環」として見るかの違いです。

 

 

学力向上の手段として見る場合、たしかにムダに感じる宿題もあるかと思います。
高校生(大学受験)だと割とよくある話ですが、私立大学を希望する生徒にもセンター試験対策の課題が出されるなど、志望校に向けた勉強とは違う科目や内容の課題で四苦八苦している生徒も多いです。

 

なので、このような場合においての宿題代行は「ムダを省くにはどうしたら良いのか」という考え方を身につけるキッカケにはなるかもしれませんね。

 

 

 

一方で宿題を教育の一環として見る場合はどうかと言いますと、

 

 

・学習習慣を身につけるため
・計画性を身につけるため
・苦手なこと(やりたくないこと)でもトライする姿勢をつけるため
(・一定水準の学力をつけるため)


 

 

これらは社会人でも重要な姿勢ですが、それをスムーズに身につけられるように子供のうちから「宿題」という形を通して教育しているのではないかと思います。もちろんスポーツや遊びなどの経験を通して身につけられる力もありますが、子どもたち全員に均一に教育していこうと思えば「宿題」が現実的なのかもしれません(義務教育中に格差を生まないためにも)

 

特に話題となっている宿題代行は、小学生の夏休みの宿題に対してなので、学校が無い夏休み中に学習習慣を途切れさせないための役割が強いでしょう。

 

 

 

以上、賛否両論の理由は、”宿題の役割”に対する考え方の違いかと思います(または宿題をこなす人の状況)

 

ただ、すでに述べたように、今回は小学生の夏休みの宿題に対してです。
あくまでも小中学校(公教育)は塾などの「学習支援業」ではなく「義務教育の場」です。なので、宿題は義務教育の一環として出されます。義務教育のうちに親御さんが率先して宿題代行を使うようなことは、どうしても疑問に感じます。

 

 

読書感想文は、活字を読むことや文章を書くことに慣れるためで、将来的に大学入試の現代文や小論文の試験に繋がります。
自由研究は、自分で関心のある研究テーマを発見して答えを出す力を身につけます。将来的に進路選択のキッカケになるかもしれません。

 

そう考えると宿題もあながちムダとは言い切れませんよね。
一見便利な宿題代行も、見方を変えると子どもの進路選択や能力開発の幅を狭めてしまう可能性もある”もろ刃の剣”とも言えます。

 

 

そもそも、小学生に「やりたくないことはズルをしてサボっても良い」という教育をしても良いのかどうかを考えると・・・。

 

 

 

 

 

宿題のあり方を考える

 

 

とは言っても、もしかしたら宿題の中には今の時代に合わないものもあるかもしれません(分量や内容)
宿題代行を使うことがないように、ムダなく、かつ教育にもなるような宿題の出し方はあるのでしょうか。

 

自由研究みたいに、各教科ご家庭内でやることを決めて申告してみるとか。
各教科、内容を自分で選べるようにするとか。
伸ばしたい教科の分量を多くして、苦手なものは少なくしてみるとか。

 

ただ、色々考えても やっぱり教育格差に繋がりかねないので難しいですね。
子どもの能力に合わせて分量や内容を調整できれば良いのですが、ひとり一人にやっていては学校の先生には負担です。

 

 

 

 

今回の小学生の夏休みの宿題に関する宿題代行問題。
最終的にご家庭(親御さん)の教育方針や判断になってしまいますが、代行業を利用する前に「教育的観点」から考えてみることも必要ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

(宿題代行を使うくらいなら、同じ費用を使って塾で一緒に宿題をこなした方が良いですね)

 

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