ゼミブログ
読解力を身につける方法|長岡駅前教室
2020年12月17日
◎新潟駅・東三条駅・六日町駅・長岡駅・上越高田駅・仙台駅の塾、真友ゼミの講師陣による大学受験勉強方法ブログ!
「今の子どもたちには読解力が必要だ!」
ということを最近よく耳にします。
その考えをもとに、読解力や思考力を問うための「大学入学共通テスト」が始まるので、「今の大学受験に立ち向かうためには暗記だけではダメ。読解力を身に付けよう!」と言われています。
そんなことはわかっているけど、「じゃあ読解力っていったい何なの?」と、イマイチよくわからない中学生・高校生は多いかと思います。
具体的に「読解力」とは何なのか?
「読解力」を伸ばすためにはどうすればよいのか?
今回は「読解力」についてもう少し掘り下げ、読解力を身につけるための方法(コツ)をお話しします!
読解力とは具体的に何なのか
そもそも読解力って何なんだろう?と考えると「文章を読み取る力」という答えが浮かびます。
でも、これでは漠然としすぎていてよくわかりません。
もう少しわかりやすく言うと、読解力とは「”結局その文章は何が言いたいのか”を理解する力」です(=「文章を要約できる力」とも言えます)
国語(現代文)はもちろん、世の中には色々な”長文”があふれかえっています。
その多くは、玉ねぎのようなものです。
“補足情報”という皮で覆われており、皮を剥いていって最後に残った小さな中心部分が”その文章の言いたいこと”です。
文章読解・要約のコツ
一つ例を出してみます。
例文)
雨が降った後の晴れた空に浮かぶ虹の色は、一般的に赤色・橙色・黄色・緑色・青色・藍色・紫色の7色であると言われている。
この文章を簡潔にまとめるとしたらどうなるでしょうか?
答えは「虹の色は7色である」です。
「雨が降った後の晴れた空に浮かぶ」は「虹」の補足情報です。
「一般的に赤色・橙色・黄色・緑色・青色・藍色・紫色の」は「7色」の補足情報です。
このように、長い文章から”特に無くても大丈夫な情報”を取り除いて、必要な情報だけを取り出して理解する力が、いわゆる「読解力」です。
※もちろん問題で問われている内容によって何が必要・不必要なのかを判断します
ポイントは主語と述語を取り出すことです。
主語 = ~は・~が などの「何が」「誰が」に当たるもの
述語 = 通常文章の終わりにくる文節 「どうした」「どんなだ」「何だ」など
なので、上の例文だと、主語が「虹の色(=何が)」、述語が「7色である(=どんなだ)」となります。
国語(現代文)では「○○字以内に述べよ」という問題がまさにそうです。
あとは「筆者が述べたかったことを○○字以内で説明せよ」などもそうです。
これらの問題は読解力を身につける(試す)ためのものだったんですね。
読解力を身につける・伸ばす方法
では、具体的に何をしたら読解力を伸ばすことができるのか?
「読解力を身につけるためには本をたくさん読もう!」と、よく言われますが、読解力を伸ばす訓練として ただ単純に本を読むだけではダメです。多くの場合は「書いてある字を読んだ」だけで終わります。
読解力を少しずつ身につけるために、最初はゆっくりでも、一段落ごとでも良いので、「この文章では何が言いたいのか」を要約しながら読み進めてみましょう。
さらに言うと、「ここに書いてあることを簡潔に人に説明するには」ということを意識しながら読むと良いです。
【読解力を身につけるためのポイント】
◎長文を文節ごとに区切る
主語や述語を中心に、文章を短く切ってみましょう。
◎主語と述語を見つける
誰が~どうした などを見つけましょう。
◎語彙力(どれだけ言葉を知っているか)も大事
語彙力も文章を読む上で大事な力です。
書いてある言葉自体を知らなかったら文章の要約ができないですからね。
知らない言葉はその都度調べるようにしましょう!
読解力を伸ばせば全科目の成績も伸びる
以上のように、読解力は「その文章が何を言いたいのか」を把握する力です。
この力が無いと、全ての科目の文章問題で「この問題は何を問いたいのか」「この問題はどんな答えを出せばよいのか」がわからなくて点数を取れなくなります。
新しい大学入試では特に必要な力です。
逆に、「読解力さえ身につけてしまえば解ける」とも言えます。
読解力は暗記のように短期間でどうにかなるものではありません。
もし「自分には読解力が足りないな・・・」と感じているのであれば、早くから訓練を始めていきましょう!
それ自身が受験勉強にもなりますので。