ゼミブログ
世界史チャレンジ問題!①|高田駅前教室
2021年08月19日
【世界史の問題にチャレンジしてみよう!】◎新潟駅・東三条駅・六日町駅・長岡駅・上越高田駅・仙台駅の塾、真友ゼミの講師陣による大学受験勉強方法ブログ!
前回までのブログを通読された方、ありがとうございます!
同時に、大いにツッコんだ方もいそうです。「これ読んで点数あがるの?」とか。
…はい、上がりませんごめんなさい(涙
アレはあくまで暗記のワンポイントアドバイスです。
なので、アレを読んだあとの試験が絶好調でも多分偶然です。
…それじゃ困るわけですよね。
ではどうすれば…問題解くしか!なのでこれから時代順に問題演習をハイテンションでやっていこうと思います!
題して、激ムズ☆世界史チャレンジ!!
「ムズいの嫌!」だって?…大丈夫!
丁寧に解説するので、安心して世界史特訓にLet’s join!しましょう!
第1回 古代オリエント ~問題編~
メソポタミアの歴史と文化の特徴を、エジプトの場合と比較しながら、以下の語句を用いて400字以内で説明しなさい。なお、指定された語句には下線を付すこと。
統一国家 アッカド人 ナイル川の氾濫 都市国家 太陽暦 シュメール人 六十進法 メネス王 農耕社会 天然の要害 |
第1回 古代オリエント ~解答編~
はい、のっけから重たい問題がきました。
出題校は筑波大学。僕を昔フルボッコにした難関大学です。
でも大丈夫!突破口はあります。
それは「何を書けばいいか」がわかりやすいこと!
しかも親切に「使うべき語群」が用意されています。
実はコレが無いと超絶難しくなります。
では早速語群チェック!
それぞれの語が「メソポタミア」「エジプト」のどちらに当てはまるかを分類しましょう!
◆メソポタミア 都市国家 アッカド人 シュメール人 六十進法 |
| ◆エジプト 統一国家 ナイル川の氾濫 太陽暦 メネス王 農耕社会 天然の要害 |
するとこんな感じになります。
※農耕社会はエジプト側。「ナイル川の氾濫」がある為「ナイルの沃土で農耕」と連想します。
この時点でエジプトの雰囲気が少しイメージできる…かも?
でもまだメソポタミアのイメージがつかない!という事で、少し補足をします。
◆メソポタミア ・シュメール人が建国 ・都市国家 ・ティグリス・ユーフラテス川は都合よく氾濫しない ・太陽暦不使用 ・六十進法を使う ・天然の要害がなく異民族が侵入する ・ゆえにアッカド人らが興亡を繰り返す! |
| ◆エジプト ・メネス王が建国 ・統一国家 ・ナイル川の氾濫を利用し農耕社会 ・太陽暦 ・六十進法不使用 ・天然の要害があり異民族が入って来ない ・ゆえに民族交代が起こらない! |
設問に「比較し」とあったので、エジプトと比較する感じで補足しました。
その補足をもっとガチでやると…
◆メソポタミア ・B.C.2700頃シュメール人が建国 ・都市国家 ・都合よく氾濫しない川 →灌漑の必要 →灌漑指導者に権力集中 ・指導者は神託ベースで政治 →占星術の為に太陰暦・六十進法使用 ・天然の要害無=開放的地形 →異民族で侵入アッカド人らが興亡 ・文字は楔形文字 |
| ◆エジプト ・B.C.3000年頃メネス王が建国 ・統一国家 ・ナイル川の氾濫を利用し農耕社会発展 ・ナイル川氾濫予測の為、精度の高い太陽暦使用 ・天然の要害有 →異民族侵入無 →民族交代なし ・文字は神聖文字(ヒエログリフ)など |
↑こうなります。
ここまで書ければあとは考えたことを400字でまとめるだけ!
あと一息、がんばろう!
解答例:
エジプトでは紀元前3000年頃にメネス王が統一国家を建てた。エジプトは三方を砂漠、一方を海という天然の要害に囲まれていたため、外敵の侵入もほぼなく、民族が興亡することもなくエジプト人による統一国家が存立し続けた。エジプトはナイル川流域で栄えたが、このナイル川の氾濫により、周辺の土地には沃土がもたらされる為農耕社会が発展、氾濫周期予測の必要性から精度の高い太陽暦が用いられ、また氾濫後の土地整備の為測地術も発達した。文字は神聖文字などが用いられた。
一方メソポタミアでは、灌漑農業・交易の発展を背景に紀元前2700年頃にシュメール人がウル、ウルクなどの都市国家を建てた。メソポタミアは開放的地形であったため外敵の侵入に晒され、セム系アッカド人などが興亡を繰り返した。また、神権政治が行われたことから、暦は占星術の為に発展した太陰暦が用いられ、また六十進法も作られた。文字は楔形文字が用いられた。