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化学基礎ワンポイント学習法⑧|三条校

2022年04月05日

【中和滴定】◎三条市・東三条駅前の塾・真友ゼミ三条校スタッフによる高校受験・大学受験勉強方法・進路受験情報ブログ!

 

 

 

今回は中和滴定のお話になります。

 

 

中和滴定とは...

 

 

前回のお話で「中和の量的関係」のお話をしました。
これを利用すると、酸と塩基の水溶液のどちらか一方の濃度が分かれば、中和に使用した体積の測定から、もう一方の水溶液の濃度も求められます。このような操作のことを中和滴定といいます。

 

 

 

簡単にまとめると、「中和の量的関係」を利用して酸・塩基の濃度を求める操作のことです。

 

 

 

水溶液の濃度を正確に測定するために、その水溶液とは逆の性質の濃度のわかる水溶液を滴下していくわけですが、このとき、中和滴定曲線について考えます。

 

中和滴定曲線とは横軸に滴下量、縦軸にpHをとったときに現れる曲線のことです。

 

滴下をしていくと少しずつpHが変化しますが、過不足なく中和が完了する中和点では急激にpHが変化します。これをpHジャンプといいます。

 

酸性の水溶液に塩基性の水溶液を滴下した場合、水溶液中の酸のH+と、滴下した液体の塩基のOHの物質量が等しくなり、水溶液中のH+の濃度が急激に低くなるためpHジャンプが起こります。

 

 

中和滴定の実験をする際に使われる器具として以下の2つを押さえておきましょう。

 

 

  ・ホールピペット:水溶液を一定体積だけ正確に測り取る器具

  ・ビュレット:水溶液を滴下し、滴下量を正確に読み取る器具

 

 

中和滴定は濃度が未知の酸(または塩基)に濃度がわかっている塩基(または酸)を滴下して中和させることで、未知の酸(または塩基)の濃度を求めるので、いつ中和したか目に見えないといけません。

 

しかし、透明な液体に、透明な液体を入れても、いつ中和したかわかりません。

 

そこで用いられるのが、水溶液に入れると、あるpHの幅を境に色が変化する指示薬というものです。

 

 

指示薬で覚えてほしいものが

 

 

  ・メチルオレンジ:変色域はpH3.1~4.4

  ・フェノールフタレイン:変色域はpH8.0~9.8

 

 

の2つです。

 

 

  強酸・強塩基の滴定→フェノールフタレイン、メチルオレンジ

  弱酸・強塩基の滴定→フェノールフタレイン

  強酸・弱塩基の滴定→メチルオレンジ

 

 

を使います。弱酸と弱塩基の滴定では中和点付近でpHが急激に変化しないので、適当な指示薬がありません。

 

 

中和滴定に関しては最低限、今回やったことを覚えておきましょう!

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