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化学基礎ワンポイント学習法⑨|三条校
2022年05月18日
【酸化・還元】◎三条市・東三条駅前の塾・真友ゼミ三条校スタッフによる高校受験・大学受験勉強方法・進路受験情報ブログ!
今回は酸化・還元についてやっていきましょう!
まずは、酸化と還元のおさらいからです。
酸化とは・・・物質が酸素と化合する反応
還元とは・・・酸化物または酸素を含む化合物が酸素を失う反応
のことです。
これは中学生の時に学んだ内容ですね。
高校の化学になるとこれに加えて水素と電子の受け渡しも酸化・還元に入ってきます。
水素の場合は
物質が水素を失う反応→酸化
水素と化合する反応→還元
電子の場合は
原子またはイオンが電子を失う→酸化
原子またはイオンが電子を受け取る→還元
まとめると
〇酸化
①酸素原子を受け取る
②水素原子を失う
③電子を失う
〇還元
①酸素原子を失う
②水素原子を受け取る
③電子を受け取る
ここは基本の基本になります。
今後の化学を学ぶにあたっても非常に大切なところになるので、しっかりと覚えてください!
CuOなどのイオン結合からなる物質の反応の場合は、電子の受け渡しと酸化還元の関係が分かりやすいですが、水の生成(2H2+O2→2H2O)のような共有結合からなる物質の反応の場合は電子の受け渡しが分かりづらいです。
そこで、酸化数という考え方で電子の受け渡しによる酸化還元を使えるようにしました。
とっても大事なのが酸化数の決め方になります。
〇酸化数の決め方
①単体の原子の酸化数は0
例えばH2のH、O2のOは酸化数は0
②化合物の場合、基本的にはNa、K、Hの酸化数が+1、Oの酸化数が-2を基準にする。酸化数の総和は0。
例えばH2SのSの酸化数はH1つで+1、H2はHが2つあるので+2
化合物の総和は0なので、Sの酸化数をxとすると
+2 + x = 0
x = -2
と求められます。
③単原子イオンの原子の酸化数は、そのイオンの価数に等しい。
Na+のNaは酸化数+1、S2-のSの酸化数は-2 など
④多原子イオンの原子の酸化数の総和は、そのイオンの価数に等しい。
例えばSO42-のSの酸化数は
SO42-なので酸化数の総和は-2
Oが1つで-2なので、O4は-8
Sの酸化数をxとすると
-8 + x = -2
x = +6
と求められます。
以上の4つのルールを覚えましょう!
そして、酸化数が増えた→酸化された
減った→還元された
となります。
酸化・還元の内容は以上になります。この分野はとても問われやすい分野であり、化学の
分野で必須の分野になります。しっかりと身に付けましょう!