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【学部紹介】理学部ってどんな理系学部?
2021年09月03日
【理学部で学べることは】◎新潟駅・東三条駅・六日町駅・長岡駅・上越高田駅・仙台駅の塾、真友ゼミのスタッフによる受験・進路ブログ!
中学生・高校生の進路選択アドバイスとして学部をざっくりと紹介するコーナー!
今回は理系の進学先の一つである理学部について!
理系学部の中でも「何をしてどんな道に進むの?」という疑問が多いのが理学部。
工学部や医学部のようにイメージがしにくいようです。
理学部ではどんな勉強ができてどんな道へ進むのか!簡単に見ていきましょう!
理学部にはどんな分野があるの?
理学部も工学部のように様々な分野があります。
主要なものを簡単に紹介していきますね。
■数学科
文字通り数学について追及していく学科です。
あらゆる事象を数字で理論立てて証明していくことが数学です。高校で学んだ様々な公式や定理をより深く追求します。
数学的な考え方が将来に活きることも。
■物理学科
物理現象の発生原因やモノの性質など、物理に関して研究していきます。
より専門性の高い研究をすべく大学院に進む道もあります。
■化学科
実験大好き学科。無機化学・有機化学をはじめ、様々な化学を研究していきます。
こちらも大学院に進む道もあり、化学や電子などのメーカーへの就職口が望めます。
■生物学科
あらゆる生物を対象として研究していきます。細胞や器官に関することなど生物学を追求します。
ただ、実践的な側面が薄いため「生物学を活かした就職」が難しいという話も。
■環境系学科
身近な環境問題から地球全体の環境問題、公害まで広く環境について研究していきます。
専攻する分野によって文系的か理系的かの両面を持つ学科です。
このように理学部は、数学・物理・化学・生物・地学といった、高校で学んだ科目をより深く研究していく学部というイメージになります。
学問は学問、就職は就職と割り切る?
理学部の特徴として「就職がちょっと・・・」という声を耳にします。
理学部の進路として大きく分けるのであれば「一般企業に勤める」「研究の道を歩む」の二つに分岐するかと思います。
■「一般企業に勤める」
就職先としてはIT業界、電気機器メーカー、化学薬品メーカー、金融業界、電子部品メーカーなどが挙げられます。
院卒であれば一定の需要がある業種もありますが、研究職自体そもそも採用枠がそこまで多くないという点だけ頭に置いておきたいところです(業種によってはより専門的な工学部卒や薬学部卒とイス取りゲームをして負けることも)
ただ、「学んだことを活かしたい」「研究分野と同じ業種に勤めたい」というこだわりを持たなければ「就職が厳しい」ということはないようです。
いずれにせよ、何を学んで研究をし、どのような点が仕事で活かせるかをアピールできるようになることが望ましいです。
教員免許を取得して理科や数学の先生、塾・予備校講師なども目指せます。
■「研究の道を歩む」
理系学部進学で特に大学院も視野に入れている場合、「ポスドク問題」については知っておきましょう。
簡単に説明しますと、大学院博士課程を修了した優秀な人材にも関わらず安定的な働き方ができていない問題のことです。
特に理学分野(さらにその中の生物・バイオ分野)がこのポスドク問題にさらされる危険性が高いようです。
他の理系学部よりも就職面で不便に思うところはありますが、「全然就職できない」というわけではありません。
注意点をしっかり理解した上で進学するかどうかを考えましょう。
理学部に進む方は、自分の興味のある分野をとことん追求したい!という前向きな方が多いように思えます。
「好きなことで生きていく」ということがなかなか難しいのは 結局どの分野でも同じなので、しっかりとした目標を持って進学しましょう!