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新紙幣の肖像画になる人はどんな人?|仙台駅前教室

2021年02月09日

◎新潟駅・東三条駅・六日町駅・長岡駅・上越高田駅・仙台駅の塾、真友ゼミのスタッフによる日常ブログ!

 

 

 

現在使われている千円札、五千円札、一万円札のデザインが2024年度をめどにリニューアルされます。
偽造防止の観点から約20年ごとに刷新してきたようで、前回の変更(2004年)から20年ほどが経つようです。
つまり今の紙幣になってからもう15年ほど経とうとしているんですね・・・。
今の中高生がものごころついた時にはすでに今の紙幣だったと思うので、初めての変更になるでしょうか?

 

今回新しく起用された人物は、一万円札が渋沢栄一、五千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎となります。
明治維新以降に活躍した人物ですが、今回は各々どのような人なのかを簡単に勉強していきましょう!  

 

 

 

 

「日本資本主義の父」実業家 渋沢 栄一(2021年大河ドラマ!)

 

生まれた家は、埼玉県深谷市の豪農でした。普通の農家とは違い、藍玉の製造販売と養蚕も行いつつ、米、麦、野菜も生産する手広い農家でした。今でいう第6次産業に近いもので、この実家での暮らしが後に発揮する商才の源だと言われます。

 

その後の人生でパリへ渡る機会があり、そこで先進的な社会制度や産業を目の当たりにします。
※尊王攘夷に関することや徳川慶喜の家臣時代のことは省きます

 

そして大蔵省官僚の任を経たのち、フランスで学んだ株式会社制度の実践で500社以上の企業や学校等の設立に携わってきました。今でもよく聞く会社も多いです。

 

■設立に関わった会社・学校
東京海上日動火災保険、日本製紙、帝国ホテル、秩父鉄道、東京証券取引所、キリンビール、サッポロビール、明治製糖、一橋大学、東京経済大学 他多数
 
 

このように、日本経済の基盤を作ったと言えるような目覚ましい活躍をした人物です(東京都に渋沢資料館もあります)

 

また、2021年2月14日から渋沢栄一の生涯を描いたNHK大河ドラマ「青天を衝け」がスタートしますので、楽しく勉強できる良いチャンスです!

 

 

 

女子教育の先駆者 津田 梅子

 

現在の津田塾大学の創立者として有名ですね。
津田氏は6歳の頃に女子留学生として岩倉使節団に随行してアメリカへ。渡米後は十数年過ごしました。
その中で英語やピアノを学び始め、ラテン語やフランス語、英文学、心理学、芸術など様々なことを学びました。

 

帰国をしたのち、伊藤博文の英語指導や通訳を経て女学校で英語教師として活躍します。
その数年後に再び留学で渡米をするのですが、その2度目の留学の際に学んだことや関わった人によって女性教育に関心を持ったと言われています。

 

2度目の留学を終えて帰国した後は、再び教師生活に戻ります。
様々な女学校に勤め、自身でも自宅で女学生を預かるなどの積極的な女性教育の支援をしてきました。
それらの活動を通して、1900年7月に「女子英学塾」(津田塾大学の前身)を設立しました。
日本の女性教育に尽力した人物でした。  

 

 

 

「日本の細菌学の父」 北里 柴三郎

 

ペスト菌を発見し、破傷風の治療方法を開発するなど、感染症医学の発展に大きな貢献をした「日本の細菌学の父」言われる人物です。

 

熊本県の生まれである北里氏は、熊本医学校に入学し、その当時に出会った教師がきっかけで本格的に医学の道に進みます。
その後、東京医学校(現在の東京大学医学部)を卒業して内務省衛生局へ就職。東京医学校時代の同期のすすめによってドイツベルリン大学へ留学します。

 

この留学中に発表した破傷風治療法についての論文がきっかけで欧米各国の研究所や大学から多くの招きを受けるものの、日本の脆弱な医療体制の改善と日本国民を伝染病の脅威から救うことを第一に掲げて多くの誘いを固辞して帰国しました。日本の医療発展に貢献した人物の一人です。

 

身近なところですと、北里大学の学祖として知られています。
その他、現在の東京大学医科学研究所、北里大学北里研究所病院、慶応義塾大学医学部の創立者でもあり、自身でも所長や病院長として兼務してきました。    

 

 

 

 

 

気になることはすぐに調べよう!

 

以上、新紙幣の肖像画として採用される3名の簡単な紹介でした!

 

おそらく初めて名前を聞いたという人も多いでしょう。
「誰?どんな人なんだろう?」と思ったでしょう。 そういう時は、すぐに調べてみましょう!
気になることはすぐに調べる。それだけでも自分の知識の引出しは少しずつ大きくなります。
調べ癖をつけることは勉強癖に繋がります。ちょっと面倒でもぜひトライしてみてください!  
(社会科や小論文などの時事問題の題材として取り上げられる可能性もありますよ)

 

 

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