ゼミブログ
人間科学部系統の分野②
2020年03月11日
教養学部ってどんな学部?
皆さん、突然ですが「教養がある人ってどんな人?」と聞かれると、どのような人をイメージしますか?頭がいい人?成績が良い人?幅広い知識を持つ人?
実は、「教養がある人」とは、知識があることはもちろん、品性や品格といった特性を身に付けていることが条件として挙げられます。さらに、特定分野に偏らず幅広い知識を持つことが望ましいとされています。
しかし、「教養がある人」が身に付けるべき「教養」には明確な定義がありません!国や地域によっても異なるし、時の経過とともに変化していきます。こうした「教養」を学べる分野として「教養学」分野を紹介します!また、教養学に近い分野として「総合科学」という分野もあります。
教養学と総合科学
まずこれらの分野では、文系・理系の幅広い知識をしっかり身に付けます。その上で専門分野の深い知識を習得していきます。具体的には、1年次には人文科学、社会科学、自然科学と様々な領域を学び、学年が上がるにつれて特定の分野を専門に研究していきます。
人文科学→哲学・思想、歴史学、言語学、文学など
社会科学→社会学、人文地理、国際関係論や国際協力論
自然科学→物理学、化学、生物学、地球科学、天文学など
例えば、国際教養大学の国際教養学部では1・2年次に幅広い学問分野に取り組み、知識や教養を深めるだけではなく、全ての授業が英語で行われるため大学独自の英語集中プログラム(EAP:English for Academic Purposes)を習得します。
2年次には、専門教養教育としてグローバル・ビジネス課程とグローバル・スタディズ課程のいずれかを選択します。
グローバル・ビジネス課程では、ミクロ、マクロなどの経済学や「国際経済社会の教養」の基礎となる実践的学問を修得し、理論と実践に基づいたマーケティング、リーダーシップ論などのスキルを磨きます。
グローバル・スタディズ課程では、「東アジア研究」、「北米研究」、「トランスナショナル研究」の3分野のうちの一つを専攻分野として選択し、セミナーに所属することになります。それぞれの分野において地理、歴史、政治、経済、文化などを学び、人類社会に広く貢献できる人材を育てています。
こんなふうに他学部が専門に研究するものも扱うので、広く勉学に励みたい方にはぴったりです!様々な分野に精通している教養学や総合科学では、複雑な現代社会に柔軟に対応できる力や、物事を多面的に考察する力が身につきます。
「いろいろな分野の勉強がしたい!」「大学に進学しようと考えているけれど、やりたいことが見つからない…」と思っている皆さん!大学にもよりますが、教養学部では文系・理系の壁がありません。ぜひ教養学を大学で学んでみませんか?ただし、大学によって入試科目や必修科目などが異なるので興味のある大学のHPなどをきちんとチェックしましょう!
人間科学部系統の分野①