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理学部系統で学ぼう!
2020年04月08日
理学部はどんな学部?
皆さん、理学と工学の違いについて知っていますか?「就職に有利な方が工学部」や「数学が得意だった人が理学部数学科に進学する」など様々なイメージがあると思います。違いについて簡単に説明すると…
理学部では、各分野において理論や現象を追求するため、推論や仮説を立て、それらに基づいた実験や観測などをしながら真理を追究していきます。いわゆる科学者を育成する基礎研究を行っている学問です。
工学部では、理学分野で解明された理論をもとに、実際のモノづくりを行っています。いわゆる技術者を育成する応用研究を行っている学問です。
今回は、実際のモノづくりの基礎研究を担っている理学部系統について紹介していきます!
理学部において学ぶことができる学科は多岐にわたっています。
数学・情報科学、物理学、化学、生物学・生命科学、地学、環境科学などあらゆる自然科学を対象としています。
これらは、世の中にある様々な「なぜ?」を論理的に追求することを目的としているためですね。
例えば、化学分野では新しい元素や化合物を見出し、かつてない性質の物質や、それらを応用した材料などを研究します。
導電性ポリマーの発見と開発を行った白川英樹博士は、ノーベル化学賞を受賞しました。
この導電性ポリマーは現在、携帯のバッテリーなどに使用されています。
こうした基礎研究に基づいて環境やエネルギー、新素材、医療など様々な分野で世の中に貢献できる学問です。
就職には理学部よりも工学部が有利、というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、実際はそんなことはないです。
ただし、メーカーなどに就職する場合は、工学部の方が大学で学んだ技術を活かしやすいです。
理学部で学んだことをフルに活かしたいのであれば、研究職や教員、教育関係の出版社などが進路として考えられます。
理学部は、「その学問を究めたい!研究者になりたい!」という学生には非常にオススメです。
自分自身の研究が、「何の役に立つかは分からないけど、知らないことを知るのは楽しい!」と思える人は確実に理学部向きですね♪
逆に自分の研究を通じて「今すぐ役に立ちたい!」と思う方は工学部向きですね。工学部の紹介についてはまた次回…
工学部系統で学ぼう!