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コロナ禍、就職か進学か

2020年05月12日

コロナウィルスの影響によって今年の高校3年生の進路選択がまったく見通しが立たない状況が続きます。

 


高卒の進路は、就職か進学(大学、短大、専門)に大きく分かれるわけですが、進学(特に大学進学)の大変さについては先日書いたので、高校3年生で大学受験をお考えの方はぜひご覧ください。

 

今年の3年生、マジでヤバい。

 

 

そして、もう一つの進路である就職についても少々暗雲が立ち込めています。

 

 

ニュースで見た高校生も多いかと思いますが、今年3月の有効求人倍率が1.39倍に急低下しました。
この水準は2016年9月、約3年半ぶりだそうです。

 

 

◆有効求人倍率とは

 

 

「仕事の数(求人数)」÷「仕事を探している人の数(求職者数)」

 

で算出される数値です。
この数値が1より大きければ「売り手市場(=求職者が優位)」になり、1より下回れば「買い手市場(=企業側が優位)」になります。

 

※この数値はハローワークに寄せられている求人数と求職者数から算出しますので、それ以外の求人媒体や求職者はカウントされません。それでも一般的な就職状況の指標にはなります。

 

 

さて、この数値が3月時点では1.39倍に急低下したと多く報道がされています。
よく聞く「リーマンショック」後の就職氷河期はどのくらいだったかというと、

 


2009年:0.47倍 2010年:0.52倍 2011年:0.65倍

 

 

約10年前の世界的な不景気の頃に比べると、急低下したとはいえまだまだ売り手市場です。
しかし、高卒の求人票は6月からハローワークにて受付けが始まり、7月に公開されます。それまでは油断できません。
6月中ごろ~7月にかけてその状況が浮き彫りになるかと思います。

 

今はまだ企業側が今年の採用をどうしようか悩んでいる時期ですが、高卒の就職先でよく挙がる「飲食業」と「宿泊業」については採用はほぼ無いものと思っても良いかもしれません。

 


また、他の業種も少なからず影響は受けるでしょう。
例えば、飲食や宿泊業をお客さんにしている業種もそこからの収益は下がります。
また、ほとんどの企業でマスクや消毒液、清掃費用といった想定外の経費を使っているため、収益が安定するまで採用を抑えるかもしれません。

 

リーマンショック後の就職氷河期に比べたら、数値上ではまだ売り手市場ですが、コロナの影響が本当にわかるのは求人公開の時期になると思われます。

 

高卒の就職がもしダメだったら・・・・

 

そうなった時に進学を考え始める必要も出てきます。
最悪の事態を想定して、進学に必要な知識として「学費」と「奨学金(教育ローン)」を今のうちに調べておきましょう。
また、最低限の学力はつけておきましょう。

 

大学進学希望者と同じく、今年の就職希望の高校3年生も大変な世代になります。
日頃からニュースなどから自分で情報収集をして、今できる準備をしておきましょう。

 

 

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