~大学入試の英語勉強方法~

ベテラン講師の中山（真友ゼミ新潟駅前校）が教える入試英語の勉強方法

第18回：私立大英語入試問題の攻略法②

前回に引き続き、個別指導塾 真友ゼミ新潟駅前本校のベテラン講師の中山が大学入試の英語問題を徹底解説し、一番速くて正確な解き方を説明します！

◆前回

第17回：私大英語入試の攻略法｜新潟駅前教室

前回に引き続き空所補充問題の攻略のコツを説明します。問題の続きを解いていきましょう。
前回お伝えした解く時の考え方のポイントは「二つの文の間に逆接表現がなければ、二つの文は同主旨の内容になっている」という原則を使うというものでしたが、今回は「二つの文の間に逆接表現（あるいは対照表現）がある場合」を説明します。

関西学院大学（2016年度）

On one side of the debate are those who believe that new technologies are (  2  ) to replace workers. In 930, after the spread of electricity and the motor car engine, one economist predicted that such innovations would lead to an increase in material prosperity but also to (  3  ) unemployment. …（中略）…On the other side are those who say that workers will be just fine.

設問：本文中の空所（ 2～3 ）に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下記（a～d）の中から１つ選びなさい。

(2) a. likely　b. anxious　c. reluctant　d. stunned

(3) a. falling  b. slight  c. widespread  d. improved

空所(2)を解くにはOn one sideとOn the other sideという対照表現に注目する必要があります。one/the other（一方/もう一方）ですね。対照表現もしくは逆接表現をはさんだ二つの文は互いに対比的・対立的な内容になります。
つまり、new technologies are (  2  ) to replace workersの意味内容をworkers will be just fine（労働者には都合がよい）と対立的な内容になるように空所(2)に入る語を選べばよいわけです。

空所のある文中のreplace workersが「労働者に取って代わる」という意味ですので、選択肢a. likely（可能性が高い）b. anxious（心配な）c. reluctant（乗り気でない）d. stunned（気絶した）の中ではa. likelyが一番よいと分かります。
マイナスかプラスかという基準で見てもlikelyだけがマイナスではありませんね。

空所(3)はbutに注目しましょう。
lead to an increase in material prosperity（物質的な豊かさの増大をもたらす）というプラスの内容と対比的なマイナスの内容になるように(lead) to (  3  ) unemploymentの空所(3)に単語を入れればよいわけです。「（ 3 ）な失業状態を引き起こす」という訳なので、空所(3)にはwidespread（広範囲に広がった）が一番ふさわしいと分かります。

他の選択肢falling（減少しつつある）、slight（ごくわずかな）はマイナス表現でunemploymentのマイナスの意味を打ち消してしまいます。（マイナス×マイナス＝プラスということです。）
しかしimproved（改善した）はいくらプラスの意味でも「改善した失業状態」では意味がマイナスになりません。
というわけで、やはり正解はwidespreadが一番よいと判断できます。

以上で私立大英語入試問題に必ず出題される空所補充問題の解法のコツの説明を終わりにしたいと思います。
志望校の過去問を解く際には以上のコツを応用してみてくださいね。

◆第19回

第19回：国公立二次試験の攻略法｜新潟駅前教室

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