ゼミブログ
古文の読み方⑪|東三条駅前教室
2020年09月22日
◎新潟駅・東三条駅・六日町駅・長岡駅・上越高田駅・仙台駅の塾、真友ゼミの講師陣による大学受験勉強方法ブログ!
古文の読み方⑪ 過去の助動詞「き」「けり」について学ぼう!
今回は、過去の助動詞である「き」と「けり」の二つについて、「意味」「活用」「接続」の3つのポイントで説明していきます。
◆前回(打消の助動詞「ず」について学ぼう)
古文の読み方⑩|東三条駅前教室
け り | き | 基本形 |
け ら |
せ
|
未然形 |
〇
|
〇
|
連用形 |
け り |
き
|
終止形 |
け る |
し
|
連体形 |
け れ |
し か |
已然形 |
〇
|
〇
|
命令形 |
・助動詞「き」の活用
助動詞「き」の活用は上図の通りです。
連用形と命令形にある「〇」は、存在しないということを表しています。
・助動詞「き」の接続
活用語の連用形に接続します。
ただし、カ変・サ変には未然形にも以下のように特殊な接続をします。(下線部が助動詞「き」)
・カ変…「来し(しか)」(未然形)、「来し(しか)」(連用形)
・サ変…「せし(しか)」(未然形)、「しき」(連用形)
・助動詞「き」の意味
過去(…タ)
・助動詞「けり」の活用
助動詞「けり」の活用は左図の通りです。
・助動詞「けり」の接続
活用語の連用形に接続します。
・助動詞「けり」の意味
・過去(…タ、…タソウダ)
・詠嘆(…タナア、…コトヨ)
助動詞「き」「けり」の3つのポイントは以上です。
さて、ここで大事になるのは、同じ過去の意味を持つ2つの助動詞の使い分けです。
これらは微妙な意味の違いがあるんです!それは、「直接過去」か「間接過去」かの違いです。
「き」は直接経験した過去の出来事を回想して述べるときに使います。(直接過去)
それに対して、「けり」は間接的に知った過去の出来事を回想して述べるときに使います。(間接過去)
文脈から、今話しているのは直接過去なのか、間接過去なのかを読み解くことが、判別するヒントになります。
以上が、助動詞「き」「けり」の紹介でした!
◆次回(断定の助動詞「なり」と「たり」について)
古文の読み方⑫|東三条駅前教室