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第10回:単語の意味の推測方法①|新潟駅前教室

2020年05月01日

ベテラン講師の中山が教える入試英語の勉強方法

 

第10回:単語の意味の推測の仕方を伝授!①

 

前回までは英文を頭から順に読みながら理解していく直読直解法を説明してきました。

第9回:直読直解法を解説!②|新潟駅前教室

 

しかし入試英語の難しさの大きな原因は「意味が分からない単語が多い」ことです。
というわけで、今回から単語の意味の推測法を伝授していきます。
前回まで読んできた入試過去問(滋賀大学2013年前期日程/教育学部・経済学部)をそのまま使って説明します。

 

 

We tend to have a better memory for things that excite our senses or appeal to our emotions than for straight facts and dry statistics.



「私たちは事実そのままとか無味乾燥な統計よりも感覚を刺激し感情に訴えかけるもののほうをもっとよく記憶する傾向があります。」

 

 

上記の文中の赤字の部分straight facts and dry statisticsが単語(というよりは語句)の意味が取りにくい箇所でしょう。(さすがにtend toV, excite, sense, appeal, emotionはあまりに基本単語すぎます。知らなかった人は気合いを入れて単語暗記してくださいね。)

 

さて、straightは単独では「まっすぐな」という意味なのでstraight factsは直訳すると「まっすぐな事実」となって意味不明です。dryも単独では「乾燥した」ですからdry statisticsは直訳すると「乾燥した統計」となってやはり意味不明です。

 

 

どうしたら「まっすぐな事実」を「事実そのまま」、「乾燥した統計」を「無味乾燥な統計」と訳せるのか。
そのカギはthan「…より」にあります。A than B「BよりAのほうが」というのはAとBを対比した表現です。
それは単純化していえばAとBは真逆のことだということです。Aは「Bではないもの」なのです。

 

直訳した場合の「まっすぐな事実と乾燥した統計」と対比された真逆のものは「感覚を刺激し感情に訴えかけるもの」です。だから「まっすぐな事実と乾燥した統計」は「感覚を刺激したり感情に訴えかけたりしないもの」と同じことになります。それは当然「つまらないもの」のはずです。

 

読んでいてつまらないのは単なる事実だけを並べた記述でしょう。ただ数字だけが並べられているのも同様。
「事実そのまま」と「無味乾燥な統計」という訳はどちらも文中の対比関係から「つまらないもの」だという意味の大枠が決まったところから想像して作り上げた訳なのです。(だから「単なる事実や数字の羅列」という訳でも十分成立するでしょう。)

 

 

では、次回はこの文の後に続く文中に出てくるoverestimateとunderestimateの意味の推測法を説明していきます。

 

 

 

◆第11回

第11回:単語の意味の推測方法②|新潟駅前教室

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