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第21回:国公立二次試験の攻略法③|新潟駅前教室

2020年08月11日

~大学入試の英語勉強方法~

 

 

ベテラン講師の中山(真友ゼミ新潟駅前校)が教える入試英語の勉強方法

 

 

前回まで下線部和訳問題の解き方のコツをお伝えしてきましたが、今回は国公立大二次試験のもうひとつの柱である「英作文問題」解法のコツをお伝えします。

 

 

◆前回

第20回:国公立二次試験の攻略法②|新潟駅前教室

 

 

ネイティブが書きそうなカッコイイ英文を目指す必要は全くありません。国公立二次試験は基本的に減点方式だと思われますので、文法的ミスのない英文が書ければよいのです。ミスをできる限り避けて減点を限界まで抑えた「受験用英文」を書くのです。

 

 

兵庫県立大学(2015年度・前期日程)

 

次の日本語を英語に訳しなさい。

 

グローバル化に伴い、日本人の英語によるコミュニケーション能力の育成が重要課題と認識されるようになって久しい。

 

 

 

まず、日本語の中から動詞もしくは元が動詞の語を拾い出してみてください。赤字にした部分が拾えるだろうと思います。そうしたらそれぞれを英単語に置き換えてみましょう。

 

「グローバル化」は「グローバル化する」ということでglobalizeですね。
「育成」は「育てる」なのでdevelopでよいかと。
「認識されるようになる」は「認識される」と「ようになる」の二つですが、「認識される」はbe recognizedで、「(Vする)ようになる」は受験的にcome toVが浮かぶといいですね。
したがって「認識されるようになる」はcome to be recognizedと書ければOKです。

 

この作業がまず仕込みです。

 

 

次は、これらの動詞が要求する構造に単語を入れ込んでいく作業をしていきます。それはこれらの動詞に主語と必要なら目的語を入れ込んでいく作業です。globalizeの主語はthe worldでよいでしょう。日本語には書いていなくても主語は必要なので補ってください。developの主語は不特定の人一般を指すweとしておきましょう。目的語は「日本人の英語によるコミュニケーション能力」ですが、長いのでまず「コミュニケーション能力」の部分abilities of communicationだけを目的語に入れます。これでまず二つの文ができました。

 

the world globalizes

we develop abilities of communication

 

 

最後にcome to be recognizedの主語を入れます。日本語では②の文にあたる内容が主語に来ますが②は文なのでそのままでは主語にはなれません。よって形式主語Itを代入しておきましょう。すると次のような文になるでしょう。

 

It comes to be recognized that

 

 

これで①~③の三つの基本パーツ部分ができました。次回はこれら基本パーツをつなげていく作業の手順を説明します。

 

 

 

◆第22回

第22回:国公立二次試験の攻略法④|新潟駅前教室

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